この世には、いろいろな会社があるが、ブラックな会社が圧倒的に多く、すでに重大な社会問題である。ブラック企業で働くことは基本的にはデメリットしかない。以下そのデメリットを見てみよう。
- 最初のうちはいい会社だと思いのめりこみ気が付いたら抜けられない
- みんなが必死で働いているのを見ると、休むことが悪に思える
- 世界は自分中心ではなく会社中心だと思えてくる
- 変わりはいくらでもいる職業なのになぜか下らない責任感が出てくる
- ブラック企業にいる人はたいていいいい人だが、忙しい環境下にいればいるほど平気で、仕事の能力が無いだけの人を攻撃することができる
- 精神がおかしくなっても助けてはくれない
といった特徴がある。やっぱりブラック企業の雇用者側は知らないが雇われている側はいい人である。なぜなら、低賃金、重労働の環境で文句を言わない人というのは、少なくとも普通の人間にはできないからだ。なので、ブラック企業で働く人はいい人が多い。というよりも、性格というのは良いも悪いもない気がする。サビ残が当たり前、だれがやっても変わらない仕事を貴重な自分の時間を割いてやっていくと、だんだんとそれを受け入れるようになってしまう。学習的無力感といって、下らないと思いながらも上司に逆らえず、周囲にも迷惑がかかるから、仕方なく最初にやっていたつまらない仕事が、何度もやっているうちに、次第と反抗する気持ちも失せて、感情も分からなくなり、挙句の果ては、「この仕事って自分がこんなに時間を割いて努力したのだから、十分に価値があるのではないか?」と錯覚するようになるのである。そして、いつからか、この仕事をすることで自分の価値が評価されて、その仕事が上手くいかないとバッシングされる。
例えば、書類では内容ではなく全角や半角が区別されていないとか改行がどうとかである。
正直くだらない。だが、一番くだらないのは、そんなくだらないことがあたかも自分の仕事だと思い込んだ自分自身なのである。
「自分は頑張っているんだあー!、社会の被害者なんだー!」
と言いふらすのは勝手だが、そんなことをしても状況は改善しないし、醜いだけである。
では、どこがおかしかったのかを考えてみよう。一番やばい部分は、
だれにでもできる仕事=自分の仕事(自分がいないと駄目な重要な仕事)
だと思い込んでしまったことである。これは一番危険である。なぜならば無条件で信頼すべき自分自身が自分の価値を否定したからである。私自身この体験は、いろいろな場面であった。多かれ少なかれこのような心理状態は極めて危険である。
なので、現状その位置にいる人は、そんな仕事くだらないと思え!
だって誰にもできる仕事なのだから。それを外注しない上が悪い。と思うかその仕事を辞めるかの2パターンしかない。そうしないと、下らない不満、愚痴を大切な人にまで振りかけることになる。それを地獄という。なので、ブラック企業で働いている人は、裏でこそこそ勉強して転職、企業、といった武器を身に着けるか、心の中でこいつはゴミと思うしかない。だって自分の精神をここまで追い詰めた上司なんだよ!あの人は正しい人格者で私は間違ってる!と思えるほどの余力は絶対にない。あったとしてもそんなところで使うな!
でも、ブラック企業で働いている人も、人によっては能力を身に着けることができる
多分それは2つある
- ニコニコしながら他人に自分の仕事まで上手くやらせて自分は即帰宅というストレスを最小限に抑える能力
- とんでもない仕事量を効率、精神力を駆使して機械的に行い達成させる能力
後者は仕事中毒(Workaholic)と呼ばれるが、どちらにせよとんでもない能力である。究極的に世渡り上手という能力か、仕事能力がすごく優れなければならない状況に強制的に身を置くので、人生が詰む可能性があるが、とんでもない能力を身に付けられる。これがいいか悪いかは知らない。